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被害状況・現状について


 

★現状報告(2015/2/19)

 

【エボラ対策、資金難に直面 月末に枯渇恐れも】 2/14

西アフリカで流行するエボラ出血熱の対策が資金難に直面している。世界保健機関によると、現地で活動する職員ら約800人に支払う資金も2月末に枯渇する恐れも出てきた。エボラ熱感染を巡る状況は改善に向かっているが、WHOは「終息にはなお一層の努力が必要だ」と訴えている。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=103019

 

【富士フィルムのエボラ熱、臨床試験で期待持てる結果】2/4

フランス政府は2月4日、西アフリカのギニアで行われているエボラ出血熱治療に対する臨床試験について、現在のところ期待が持てる結果が出ており、患者の回復過程が早まっているとの見解を示した。

昨年12月に始まった臨床試験では、富士フィルムグループの富山化学工業が開発したインフルエンザ薬「アビガン」(一般名:フィビピラビル)が使用されている。

http://jp.reuters.com/article/jp_ebola/idJPKBN0L827C20150204

 

【リベリア エボラ患者減少で学校再開】2/17

西アフリカのリベリアで16日、地元の学校が7ヶ月ぶりに再開し、生徒たちが喜んで登校する姿が見られた。リベリア、ギニア、シエラレオネの3カ国では昨年7月頃から全ての学校が閉鎖され、500万人の子供たちが授業を受けられずにいた。

学校では手洗いの徹底と体温検査を行っていて、国連児童基金も教師向けの講習を行うとともに、衛生用品を提供して安全に学校を再開出来るよう支援している。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150217/k10015513531000.html



★現状報告(02/12/14)

 

【WHOでエボラ治療法を精査 効果示す物はまだ皆無】11/15

 世界保健機関(WHO)は11月14日、エボラ出血熱患者に行う可能性がある120超の治療法について精査し始めたと明らかにした。だがこれまでの所、確実に効果が現れた物は皆無で、一部は全く効果が無かったと発表した。いくつかの試験中の薬による効果は、患者が良質の介護を受けたり、発病前の栄養状態が良かったり、他の薬を服用したりした結果に過ぎない。」とWHOの科学者、Martin Friede氏は指摘している。

WHOは、可能性のある様々な治療法について知識を集積し、明らかに除外すべき治療法のリストを公表する考えだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141115-00000024-reut-n_ame

 

【インドでエボラウイルス確認】11/19

インド当局は18日、西アフリカ・リベリアから帰国したインド人男性(26)の精液からエボラ出血熱のウイルスが検出されたとして、インドの首都ニューデリーの国際空港でこの男性を隔離したと明らかにした。インド国内でエボラウイルスの保持者が発見されたのは初めて。

 

男性は9月11日にリベリアでエボラ熱を発症、入院した。約20日間に渡って治療を受け、回復が確認された為、同30日に退院。11月10日にニューデリーへ帰国した。空港で検査を受けた際は陰性だったが予防の為に隔離され、その後、精液からウイルスが検出されたという。

インド保健省は男性について「血液からはウイルスは検出されておらず症状もない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141119-00000116-mai-int

 

 

★現状報告(18/11/14)

 

【バイオセーフティーレベル(BSL)4稼働検討へ】11/17

 塩崎恭久厚労相は11月17日、エボラ出血熱が疑われる患者の検査を行う国立感染症研究所(感染研)村山庁舎がある東京都武蔵村山市の藤野勝市長と会談し、「バイオセーフティーレベル(BSL)4」と呼ばれる高度な実験施設の稼働に向け協議を始めることで合意した。

 会見した藤野市長は、BSL4施設の稼働停止の継続や、同施設の移転を求めてきたが「国が万全の安全対策を講じることと、市民の理解を得ることを大前提として、(協議を始めることを)了解した」と述べた。

 感染研村山庁舎では、エボラ出血熱が疑われる患者の血液にエボラウイルスがいるかどうかの検査はできるが、BSL4施設を稼働しないと、患者の治療効果の確認やウイルス型を調べる詳細な検査、治療薬の開発などは行えない。

 海外では米国やドイツなど19カ国に計41カ所のBSL4施設があり、アジアでも中国や台湾で稼働している。

http://www.sankei.com/life/news/141117/lif1411170029-n1.html

 

 

【中国医療支援チーム160人がリベリア到着】11/17

エボラ出血熱の対策を支援するため、中国から派遣された医療チーム160人がリベリア入りをした。

中国の医師、疫学者、看護師からなる医療チームは総費用4100万$のエボラ対策施設のスタッフとして配置される予定。今後10日以内に完成・稼働する方針。

中国外務省によると、同国は今年、感染症の予防と制御のための医療関連機器、食料や現金を含む2億3400万元(約44億円)の緊急援助を西アフリカ諸国に提供している。

http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A8%E3%83%9C%E3%83%A9%E5%87%BA%E8%A1%80%E7%86%B1%E3%80%81160%E4%BA%BA%E4%BD%93%E5%88%B6%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%8C%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E5%88%B0%E7%9D%80/ar-BBebwji

 

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WHO、国境なき医師団、赤十字社、ユニセフが中心となってエボラ出血熱の流行を食い止めるため様々な施策がなされていますが、

患者は急速な勢いで増加を続けています。WHOは11月2日までに患者が延べ2万人に達し、更にその71%が死亡すると予測しています。

 

 

***現状報告(14/10/14)

 

 

【各国の現状】

 

米国は兵員約3000人を派遣、フランス、中国、キューバなどが医療チームを送り込んでいる。

日本は安倍首相が9月26日、国連本部での会合で4000万ドル(約44億円)の追加支援を表明した。
 

*14/10/10時点での累計数(疑い例を含む)
 

ギニア:症例報告数1519、死者862名

リベリア:症例報告数4262、死者2484名

シエラレオネ:症例報告数3410、死者1200名

ナイジェリア:症例報告数20、死者8名

セネガル:症例報告数1、死者0名

スペイン:症例報告数1、死者0名

アメリカ:症例報告数3、死者1名                                        

症例数合計:症例報告数9216、死者4555名

 

※リベリアのデータは現在不明確な状況

※シエラレオネは感染疑い患者数よりも死亡者数が多く報告される等、混乱が生じている。

 

(出展:WHOロードマップ

http://apps.who.int/iris/bitstream/10665/136161/1/roadmapupdate10Oct14_eng.pdf?ua=1)

 

 

 

 

◇エボラ熱、スペインで感染

http://www.asahi.com/articles/ASGB71FCXGB6UHBI03C.html

10月6日日、マドリードの病院でエボラ出血熱の治療に関わっていた看護師の女性が感染したと発表した。保健当局は女性と接触した人物の特定を急いでおり、この感染がスペイン国内である可能性もあるという。


 

◇米でエボラ感染の男性死亡

http://www.cnn.co.jp/usa/35054903.html

2014年10月8日、リベリアから米国に入国技にエボラ出血熱を発症した男性がテキサス州ダラスの病院で死亡した。死亡したリベリア人のトーマス・エリック・ダンカン(42)は9月19日に米国に入国、25日に一度病院を受診し、28日に救急車で病院に搬送された。

入院後は未承認薬を投与していたが8日早朝、死亡した。

 

 

◇米国 患者確認

http://www.foxnews.com/health/2014/09/30/cdc-confirms-first-case-ebola-in-us/

http://www.cdc.gov/media/releases/2014/s930-ebola-confirmed-case.html

http://www.afpbb.com/articles/-/3027775

CDCは9月30日、南部テキサス州でEVD患者を確認したと発表した。患者は男性でテキサス州ダラスの病院で隔離治療を受けている。

リベリアで感染したと思われる。男性は26日に一度病院から帰宅し、28日に緊急搬送されるまで子どもたち12-18人と接触していたと見られており、子どもたちは現在経過観察されている。
 

◇米国 隔離措置解除

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0I91SU20141021

米当局は10月20日、エボラ出血熱の新たな感染者が5日に渡り確認されなかったことを受け、エボラ感染疑い43名の隔離措置を解除した。

隔離措置は解除されたものの、テキサス州では9月下旬に米国内で初めてエボラ熱と診断されたダンカンさんと接触した120名が依然として監視下に置かれている。

(注:監視下に置かれている人数に関しては報道機関によって差があります)

 

◇エボラ熱、ナイジェリアで終息宣言

http://www.afpbb.com/articles/-/3029421

http://www.asahi.com/articles/DA3S11412604.html

10月20日、世界保健機関(WHO)はナイジェリアでのエボラ出血熱について、エボラウイルスへの新規感染がない期間が42日間に達したことを受け、流行の終息を宣言した。WHOのナイジェリア代表ルイ・ガマ・バズ(Rui Gama Vaz)氏は首都アブジャで、「ウイルスは差し当たり消え去った。ナイジェリアでの流行には打ち勝った。この素晴らしい勝利は、エボラを封じ込めることができることを世界に証明している」と述べた。

今回の大流行は17日に終息を宣言したセネガルに次いで2カ国目。

 

 

 

【孤児:UNICEFより】

http://www.promedmail.org/direct.php?id=20140930.2817719

UNICEFは、ギニア、リベリア、シエラレオネではEVDにより両親または片親を亡くした孤児が少なくとも3700人になると発表。

 

 

【国際的な取組み】

これらの状況を鑑み、安全保障理事会は14/9/18、西アフリカ諸国で感染が拡大しているエボラ出血熱の対策についての決議を採択、
医療設備や専門家の派遣を要請した他、感染国の孤立回避を求めました。国連としては「国連エボラ緊急対応支援団(UNMEER)」を設立、14/9/22に先発隊が現地に到着し行動を開始しています。

 

◇UNMEER代表 「60日で7割治療目標」

http://www.sankei.com/world/news/141001/wor1410010019-n1.html

UNMEERのバンベリー代表は9月30日、ガーナの首都アクラで「60日以内に感染者の7割を治療し、遺体の7割を適切に埋葬する必要がある」と述べた

 

◇元患者の協力で現実感、エボラ治療訓練施設 リベリア

http://www.afpbb.com/articles/-/3028232?pid=14556819&page=1

WHO は訓練用のエボラ治療施設(Ebola Treatment Unit, ETU)を立ち上げた。エボラウイルスに感染し生き延びた元患者の協力を得て、「現場の緊張感そのまま」の施設で、アフリカ連合などから派遣された医師、 看護師、医学生などが危険に対処する方法を訓練されている。

 

 

◇EU エボラ熱で「一段の支援」

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM2001O_Q4A021C1FF8000/

10 月20日、欧州連合(EU)外相理事会は、エボラ出血熱に関して「拡大を封じ込めるため取り組みを強化する必要がある」という声明を発表。EUと加盟国は 西アフリカ諸国に5億ユーロ(約680億円)以上の支援を約束しているが、声明では「一段の支援を供給する」との意向も示した他、加盟各国の間でエボラ対 策調整官を新たに設置することを決めた。

 

 

◇WHO「初期対応に失敗」WHOの内部文書が流出

http://www.cnn.co.jp/world/35055352.html

10月19日までに世界保健機関(WHO)がエボラ出血熱に関する内部文書の中で、初期対応の失敗を認めていることが判明したとAP通信が伝えた。一方、WHOは事実確認などを経ていない下書きに過ぎないと説明している。

 

 

【国内の取組み】

 

◇厚労省、エボラ未承認薬の使用条件を検討

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141009/k10015251651000.html

エボラ出血熱の感染が拡大していることを受け、厚労省は日本国内で感染が確認された場合に備えて「未承認薬」を使用する条件について検討を始めることになった。

具体的には、

・海外での薬の効果や副作用について最新の情報を患者に事前に説明し同意を得ること

・副作用で健康状態が著しく悪化しないかを見極めること

などが盛り込まれる見通しで、厚生労働省は、今月中にも専門家会議を開いて検討を始めることにしている。
厚生労働省は「水際で感染を防ぐことが最優先だが、万一の場合には未承認薬も使用できる体制を整えたい」としている。

 

 

◇改正感染症法案提出

http://www.asahi.com/articles/ASGB25K1YGB2ULBJ045.html

日 本国政府は改正感染症法案を今国会に提出する。10月2日、塩崎厚生労働相が参院本会議で明らかにした。デング熱の国内感染やエボラ出血熱の流行を踏ま え、感染症の情報収集や検査態勢を強化。致死率の高い病気では、感染経路の特定の為血液などを強制的に採取出来るようにする。

 

同 法では、感染症を危険度が高い順に1~5類に分け、国や自治体がするべき対策を定めている。都道府県知事は全ての感染症で患者や医療機関に検体の採取・提 出を求めることが出来るようになり、1~2類感染症や新型インフルエンザでは、患者が拒否しても強制的に検体を採取出来るようになる。

また、鳥インフルエンザ(H7N9)と中東呼吸器症候群(MERS)を正式に2類に位置づけ、患者を入院させる措置を可能にする。

 

 

◇エボラ連絡要因に自衛官、米アフリカ軍司令部へ派遣

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141019-OYT1T50075.html

10月19日、日本政府はエボラ出血熱の拡大を受け、ドイツ・シュツットガルトにある米アフリカ軍司令部に自衛隊員数人を連絡要員として派遣する方向で最終調整に入った。連絡要員は西アフリカの情報収集や各国との連絡業務に当たることが想定されている。

 

 

◇富士フィルム、エボラ治療目的薬剤を追加生産

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2014102000641

10月20日、富士フィルムはエボラ出血熱の治療を目的に、インフルエンザ治療薬「ファビピラビル」を11月中旬から追加生産すると発表下。ファビピラビルはエボラ治療薬としては未承認ながら有効性が指摘されているため、今後想定される患者への投与に備える。現在は日本でのインフルエンザ流行に備えて2万人分の錠剤、30万人分の原薬を保存している。

 

 

【感染拡大の背景】

こうした感染拡大の背景としては、アフリカの脆弱な医療システム、死者に触れる土葬の風習、国境をまたぐ自由な移動、医療に対する国民の不信感などが関与していると言われ、14/9/18には村人に啓発活動を行おうとした政府関係者と記者が殺害された他、医療機関が襲撃される等の事件も発生しています。

 

◇闇市場で回復者の血液探す感染者(WHO警告)

http://www.cnn.co.jp/world/35054000.html?tag=mcol;relStories

WHOの報告によると、18日までに、感染者が回復した患者の血液を闇市で買い求める動きが見られると報告している。

回復者の血液中の交代がEVDの撃退に役立つとの考えからの行動であるが、医学的に証明はされておらず、WHOは一層の研究が必要との立場を示している。HIVや他の血液関連疾患の感染拡大に繋がるとの懸念がある。

 

 

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