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エボラウィルス・エボラ出血熱の病態について

 

【エボラウィルスについて】


エボラウイルスはモノネガウイルス目フィロウイルス科に属するウイルス。

5つのサブタイプ「ザイール型」「スーダン型」「アイボリー・コースト型」「ブンディブギョ型」「レストン型」のうち「ザイール型」が最も高い病原性を持っています。

野生のコウモリやサルが宿主とされ、血液・精液などの体液から感染します。

 

エボラウイルスによる急性感染症がEbola Virus Disease、通称「エボラ出血熱」といいます。

 


【エボラ出血熱の病態】


<症状>

エボラ出血熱の症状は38度以上の発熱、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、腰痛、腹痛、嘔吐、食欲不振、脱力、下痢、出血。

上記の症状以外にエボラ患者の体液やコウモリやサルに接触する機会があったらエボラ出血熱を疑います。


<治療>

特異的治療法は存在せず、対症療法として点滴や輸液を行うことしかできません。

 

<潜伏期>

症状はウィルスとの接触後2~21日で発生するといわれ、平均して8日~10日が多いとされます。

 

<感染性・致死率>

感染性は症状を認める患者のみ有し、致死率は今回のアウトブレイクでは45~70%程と試算されています。

 

WHOによると1976年にザイール(現コンゴ)などアフリカ中部で初めて集団発生が確認され、以後20回以上の集団感染があったが、今回は過去最大規模のアウトブレイクとなっています。

 

(出展:Wikipedia Ebola Virus Disease, Centers for Disease Control and Prevention, Ebola Virus Disease)

 

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