国際医学生連盟 日本 エボラ予防啓発キャンペーン
IFMSA-Japan | 国際医学生連盟 日本は同連盟シエラレオネ支部・ギニア支部が現地でエボラ出血熱予防啓発のために実施しているプロジェクト『Kick Ebola Out』を支援するためのキャンペーン『Kick Ebola Out Japan』を行なっております。
Kick Ebola Out
Sierra Leone / Guinea
国際医学生連盟(IFMSA)シエラレオネ支部(SLEMSA)、ギニア支部(AEM-Guinea)は各国でエボラ出血熱の感染予防を進めるための予防啓発プロジェクト『Kick Ebola Out』を実施しています。現地WHO、UNICEFとの協力体制のもと、首都中心部での啓発活動、農村部における戸別訪問活動を通し、現地住民に正しいエボラウィルスに関する知識、エボラ出血熱の病体、そして予防法・治療法などの知識普及に努めています。
また、プロジェクトの資金・物資は常に不足しており、効率良い活動を行なえておらず、活動の存続が危ぶまれている状態です。
活動目標
西アフリカの多くの国では未だエボラ出血熱に対する認識や理解が不十分な地域がたくさんあります。この事が、エボラ出血熱の被害を広げている大きな原因の1つとなってしまっています。エボラ出血熱感染者への正しい処置、予防法に関する知識の普及を通し、一刻も早いエボラ出血熱封じ込めに貢献するべく活動しています。
ギニア支部
エボラ出血熱の拡大を食い止めるには、その予防法を周知することが有効であると考え、ギニアの首都であるコナクリの5つの自治区(もともと健康状態が悪い地域で200万人以上が生活している。)でエボラ出血熱の周知運動を行い、エボラ出血熱に対する戦いに貢献する。
シエラレオネ支部
シエラレオネは2014年5月26日にエボラ出血熱による今期初めての死亡例が確認され、WHOによると2014年9月23日までのところで、2021名にエボラ出血熱の疑いがあり、605名が死亡した。地域社会は、その地域の人がエボラ出血熱についてよく認知するように働きかけ、エボラ出血熱の疑いがある患者はすべて、近隣の医療機関に直ちに報告する役割がある。よって、エボラ出血熱の感染を食い止めるには、地域への教育が鍵となる。シエラレオネ支部は医学生の集団であり、エボラ出血熱について機敏に対応ができ知識もあるので、首都のフリータウン市にて啓発活動を開始した。これには薬学生や看護学生、各地域の学生組織の力も借りている。
活動内容
ギニア支部
1. コナクリの5つの自治区において、病気の伝染経路、予防法、病院へ行くべき前兆について各家庭に認識してもらうために、近隣家庭同士で関係を作る
2.認識後、各家庭へ教材(フライヤー、ポスター)の配布
3.エボラ出血熱に対して敏感になった後、各家庭への塩素の溶剤や石鹸の配布して、塩素の使い方や手の洗い方の実演を行い手洗いの促進を図る
シエラレオネ支部
1. 一般の人にエボラウイルスの感染を防ぐ方法を教育する
2. 正しい手の洗い方を教育する
3. 手洗いのための石鹸を提供する
4. エボラに関するチラシやその他の啓発物資を提供する
5. フリータウン市におけるエボラウイルスの蔓延を軽減する
6. 啓発活動のやり方を医学生と薬学生に教育する
啓発活動に参加する医学生はWHOのエボラ専門家から訓練を受け、
情報の広め方や学生の教育の仕方について教わる。その後グループに分かれ、
フリータウン市内の各地域にオープンバンなどで訪れ、現地で啓発活動
(横断幕を使ったエボラ出血熱の予防法の明示、手洗いの指導など)を行う。
活動の経過はSNSやブログに更新していく。